ハイエースの買取について
ハイエースの買取事情
商用バンのロングセラーで、絶大な人気を誇っているハイエース。長年、いろいろな所で活躍しています。
また、様々な業種の商用車としてはもちろんですが、近年ではミニバン感覚で選ばれるケースが増えてきています。
それから、アウトドアや等の趣味に使われたり、カスタム車としての人気が上がっています。
そんなハイエースの買取・廃車事情を少し踏み込んで、また、ライバルとの比較や、紛らわしいレジアスエースまで紹介していきます。
中古車としての需要
消費者目線で見たときのポイントとして
1.使用用途に合わせて幅広くカスタムが出来る。
2.人も乗れて、たくさん荷物も載せられる。
1と2の理由は関係があり、現行のバンモデルに「スーパーGL」というグレードがあり、車格が大きくて一番人気です。
通常バン登録のままですと乗車定員5人なのですが、6~10人乗り用にシートカスタムを施して仕様変更登録を行います。
そのため1と2が関係して、理想の一台になります。ちなみにこのカスタム車両は専門店が行い、新車の状態で出来上がります。
また、カスタムの方向性も様々で、内装をキャンピングカー用にしたり、自転車や、オートバイを運ぶためのトランスポーターになったりと無限大です。
買取ポイント
まず、ハイエースは走行距離、修復歴があまり影響なく査定される事が多いです。
前提として、ガソリン車よりも、ディーゼル車の方が有利で、年式が古くても同様の条件で買取価格が付きます。
ここまでの流れには、ちょっとしたカラクリがあり、日本国内の中古車需要が高いというのが前提的にあるのですが、 肝なのが海外シェアの存在です。
海外でも絶大な人気があり、耐久性や信頼性などを理由に世界各国で走っています。
その為、日本国内で20万~30万キロ、事故車等の状態の車両が高値で買取られ、輸出されている背景があり、 現在のハイエースの買取価格が成り立っているのです。
2017年現在2代目を見かける事はあまりなく、ほとんどが3代目もしくは現行の4代目です。
ですが、近年3代目も減って来ており、その理由が「ボロボロの車両ばかりになり、海外に輸出されている」からです。
ハイエースの買取においてはとても重要で、4代目の事故車なども輸出されているほどです。
買取ポイントとしては、「ディーゼル車」が年式、走行距離問わず重要なキーワードになり、 海外では、マニュアル車が好まれることから、査定額アップのポイントになる事があります。
また、専門ショップで行われたカスタム車両は信頼性もあり、査定でも高い評価を付けられます。
ガソリン車に関しては、国内でのシェアがほとんどの為、高年式・低走行の条件が伴い、 また、状態にも左右されやすい。言わば、普通のミニバンと変わらない査定ポイントで見られてしまいます。
ですが、ハイエースである時点でパーツとしての需要が多く見込め、査定額も他車に比べ高額が付きやすいです。
ハイエースとレジアスエース
簡単に説明します。「名前が違う」です。以上。
と、言ってしまうと身も蓋も無いのですが、違いはは販売店とエンブレムくらいでテールランプデザインや細かな仕様変更も無しです。
エンブレムと説明書が無ければ本当に分かりません。
ですが、この違いが輸出に大きく影響を及ぼします。前提で述べた通り、買取価格には輸出が大きくかかわっている為、査定額に差が出てくるのです。
では、なぜか。「海外ではレジアスエースが有名じゃない」。それだけです。
日本の方なら販売店の違いと説明すればわかっていただけますが、海外ではそんな日本の事情、知る由もないのです。
そのため、レジアスエースのエンブレムが貼ってあるだけで価値が落ちてしまいます。
ですが、そこは輸出業者さんも分かっています。レジアスエースの痕跡を残さないようにして取引します。エンブレムを外して説明書を無くす。
また、エンブレムを付け替えるなどを行います。そうすると全く同じ車なので、相違も無くハイエースとして売れます。
悪いことをしているように聞こえるかもしれませんが、そのくらいアバウトなのが現実なのです。
なので、レジアスエースもハイエースと同じく買取価格を付ける事が可能です。
ハイエースとライバル
ライバルと言えばやはり日産・キャラバン。
知らない人が見たら同じにしか見えないこの2台ですが、簡単に違いを紹介します。
現行モデルの比較
機能性
・エンジン排気量に違いがあり、ディーゼルターボエンジンで一番大きくてハイエースが3000ccキャラバンが2500cc
※キャラバンは1世代前まで3000ccがありました。
・ハイエース(ディーゼル)が4ATに対しキャラバン(ガソリン・ディーゼル)が5AT。
新車時の価格と燃費 ※両車最上位グレードディーゼルでの比較です。
- ハイエース
- 3,380,914円
- キャラバン
- 3,504,600円
カタログ表記燃費
- ハイエース
- 11.2km/l
- キャラバン
- 12.2km/l
上記の通りキャラバンの方がお値段、燃費ともにキャラバンが上回っています。
ちなみに、ハイエースが3000ccディーゼルターボに対しキャラバンは2500ccディーゼルターボになっています。
と、違いを書き出してみました。
ボディの大きさもほぼ一緒で違いに繋がらないほどの差でした。
ですが、買取になると全く別の話で、ハイエースが市場をかっさらっている状態です。
これは長年の信頼度とネームバリューの差になってしまいます。
国内国外シェア全体で見てもハイエースに軍配が上がり、キャラバンは苦汁をなめさせられ続けて、 数字にしてしまうと約20~30万円の差になってしまうそうです。
早い話が、新車価格は上でも「圧倒的にハイエースが上」なわけです。
もちろん装備インテリアは好みなので、買取価格には反映されません。
まとめ
いろいろな現場で活躍していて、便利でカッコイイ車両がたくさんのとってもマルチなハイエース。
高年式・低走行がセットで当たり前の買取事情ですが「ネームバリューの高さが世界規模」な為に、 他車の常識を覆す一台になっているのかもしれませんね。
また、トヨタブランドの絶大さを改めて実感致しました。
今回は廃車マックス福岡のスタッフと車買取のカーカイトル(大分)様に聞いて記事を書きました。
他の業者様もハイエースに関しては好印象でした。
そのほかの車種は、福岡の車買取事情についての紹介をご覧下さい